「睡眠の質を向上させる〇〇!」「睡眠の質を高める〇〇!」
街中やインターネットの広告でこのようなキャッチコピーを目にしたことはありませんか?
今や「睡眠」に対する意識も徐々に高まりつつある中で、「睡眠の質を上げる」ことに注力した食品やサプリメントなどが横行しています。
現実的にそれを口にすれば、睡眠問題が解決するのかというと安易には頷けません。
今回は全国47都道府県に在住する男女2,000人を対象に実施した「睡眠に関する調査(2022年)」を参考に、睡眠に対する意識とその内容についてを紹介します。

現在の睡眠状態について
現在の睡眠状態について詳細を聴取したところ、下記症状が6割を超えていました。
- 寝るタイミングは規則的
- 寝つきが良い
- 寝起きが良い
これは睡眠状態が良い傾向に思えます。寝つきが良いということに関しては、睡眠不足が故にすぐに寝落ちしてしまうという可能性も考えられますが、半数近くは睡眠について困っていないという結果となっています。
一方「日中に眠くなる」という回答は57%と半数以上を占めています。
これは何を示すのかというと、睡眠自体には問題を抱えていないが、日中眠くなるということは「睡眠不足が隠れている可能性がある」ということです。

睡眠時間のアンケート
平日と休日を合わせた睡眠時間の過不足についてのアンケートに関しては、以下の通りになりました。
十分足りている | 13% |
ほぼ足りている | 39% |
少し足りない | 36% |
全く足りない | 12% |
上記から睡眠時間が足りていると思うのが52%と約半分にあたります。しかしこの結果から得られる睡眠不足の危険性は2つあります。
1.平日と休日に合わせた睡眠時間
このアンケートは平日と休日を合わせた睡眠時間の調査となっていますが、平日の睡眠時間を休日により多く寝ることで補っているという人がいることが考えられます。これは平日に十分な睡眠時間が取れていない証拠です。平日に十分な睡眠時間が取れていない分、休日に多く寝るようになり、平日は日中に眠気を感じる人が多いという可能性があります。
2.主観的な「睡眠時間は足りている」
このアンケートの記載では具体的な睡眠時間の記載はなく、自らが「足りていると思う」という回答をしています。

この画像はアメリカ睡眠財団法人で提唱されている理想の睡眠時間です。これを見るとアンケートに該当する人はだいたい7-9時間の睡眠が必要です。もちろん個人差というものはありますが、実際にこの画像をみたうえで調査をしてみると、少し結果は変わってきたかもしれません。
睡眠の質を良くしたいか
続いて睡眠の質を良くしたいかどうかというアンケートには下記のような結果となりました。
よくしたいと思う | 46% |
ややよくしたいと思う | 38% |
あまり思わない | 11% |
全く思わない | 6% |
睡眠の質を良くしたいと思う割合は83%と大多数の人が睡眠の質を良くしたいと思っています。
実際にこの睡眠の質とはどのようなことを指すのか明記はありませんので、回答をしたのは漠然と今よりも良い睡眠がとれるようになりたいということだと推察できます。
行なっている睡眠改善策
アンケート回答者が行なっている睡眠改善策としては以下のような回答が得られました(上位抜粋)
眠る前にはものを食べないようにする | 25% |
照明を消して部屋を暗くしてから眠るようにする | 24% |
眠る前にはカフェインやアルコールなどの刺激物を摂らないようにする | 19% |
一定の睡眠時間を確保するようにする | 14% |
規則的な睡眠をとるようにする | 13% |
眠る前にはPCやスマホ/タブレットなどの電子機器を利用しない | 9% |
様々な睡眠のための行動をとっている人は特に女性に多く、食事の観点からも体型に気を使いながら睡眠にもよい対策をとっていることが推察されます。睡眠時間の一定の確保や、規則的な睡眠はとても大切です。上位には入っていますが、全体の15%にも満ちていないというのが、睡眠不足を助長させてしまう現状を作り出しています。

読み取れる”本当の睡眠状態”
ここから読み取れるのは、全体的に睡眠改善のために意識していることが非常に少ないということです。睡眠は毎日行なうものであり、能動的というよりは受動的に行なうことがほとんどですが、何も意識しないうちに知らず知らずとリズムか崩れたり悪い習慣が身についてしまいます。寝る前に電気を消さずに寝てしまうことや、スマホやPCを寝る直前まで使用してしまうことは深い眠りを妨げてしまうなどの睡眠の質の低下を招く恐れがあります。

また、日本人は世界の中でも睡眠時間が短いことで知られています。必要な睡眠時間の量は思ったよりも多いということが非常に多いです。自分自身が十分に眠ったと思っていても、必要な量には達していないということが「日中に眠くなる」ということに繋がりやすいです。
つまりは自覚症状のない「睡眠不足」を抱えている人は多くいるということが考えられます。
睡眠不足は社会的課題
「今すぐ解決しなければ…」と思ってくれたら大変幸いですが、これは世界的にも問題となっています。
インターネットの普及により、24時間社会と繋がることが可能な時代となりました。それにより睡眠時間は減少傾向にあり、インターネットの光の量で睡眠問題も増えてきています。睡眠不足は経済損失にも影響します。睡眠不足によるミスが企業にとって大きな損失を招いてしまうこともあります。

睡眠不足を可視化しましょう!
気づかぬ睡眠不足はヒューマンエラーのリスクを高めます。そのため睡眠不足の状態にいち早く気づき、十分な睡眠時間の確保と睡眠の質を向上させる必要があります。
眠気可視化サービス「ネミエル」は眠気のチェックから睡眠不足の状態を見える化し、企業が抱える睡眠不足によるヒューマンエラーのリスクを軽減するためのWEBサービスです。
今なら無料トライアル
現在初期導入費用に加えて、初月月額料金も無料トライアル期間を設けています。一度自身の睡眠を見直してみて、「日中に眠くなる」ことがないか、睡眠に満足しているかどうかの振り返りをぜひしてみてください。
まとめ
・約半数の回答者が睡眠時間は足りていると思っている。
・約8割の回答者が睡眠の質を向上したいと感じている。
・約半数の回答者が日中に眠くなると回答している。
・行なっている睡眠改善策は食事(時間や内容)についての割貝が上位にランクインしている。
・睡眠改善策は女性の方が行なっている割合が高い。
・結果から睡眠不足が隠れている可能性が十分にあり、対策が必要。
参考文献:睡眠時のお悩みは「いびき」、男性50代は半数が悩む「睡眠の質」を高めたい人は83%と多数/株式会社クロスマーケティング
(参考文献プレスリリース配信はこちらから)