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日中の眠気の原因が「オフィス・業務環境」が原因の可能性があります。

眠気を感じたら、今業務を行なっている環境を少し見直してみてください。十分な明るさは確保できていますか?換気はしっかりとできていますか?これらの要因は眠気の原因となっている可能性がありますので、その環境について詳しくみていきましょう。

太陽の光は睡眠ホルモン抑制に

日中(特に午前中)の眠気の要因のひとつに、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されている可能性があります。メラトニンは起床時に減少するのですが、浴びる光の量が足りない場合には、それがだらだらと分泌されてしまう可能性があります。

メラトニンの分泌を抑制するために必要なのは、目から光を取り入れる必要があります。光が視交叉上核という部分に届くことで、メラトニンの分泌が抑制されます。
また光はそれだけでなく、日中の活動を活発化させる神経伝達物質「セロトニン」の合成にも役立ちます。

業務環境が屋内の場合は、蛍光灯の明かりで作業していると思いますが、これはヒトが生活しやすい明るさではありますが、強さは決して高くありません。また蛍光灯の明るさではメラトニン分泌抑制やセロトニンの合成には少々光の強さが足りません。

セロトニンの分泌に必要な明るさは1,500から2,000ルクス必要と言われています。これは晴れた日のオフィスの窓際と同じくらいの照度となり、オフィスの明るさよりも少し強いくらいです。

窓がない環境で業務を行なっている場合は光を浴びる量が足りていない可能性が考えられますので、休憩を利用して太陽光を浴びる事を意識してみると、眠気の抑制ができるかもしれません。

屋内CO2濃度は眠気の原因に

換気ができていない環境は、人が呼吸をするので二酸化炭素の濃度が高まってしまいます。二酸化炭素濃度が高いと眠気が増加してしまうという研究もあります。

締め切った環境や、運転中など二酸化炭素が充満しやすい環境での業務は眠気の原因となる可能性が考えられます。
業務環境によっては「窓がない」「頻繁には換気できない」ということも考えられます。そのような環境下にあるときは、こまめに自分から外の空気を吸いにいく必要があります。休憩を頻繁に挟みながら、深呼吸をして酸素を目いっぱい体に取り入れるようにしましょう。

参考文献

High indoor CO2 concentrations in an office environment increases the transcutaneous CO2 level and sleepiness during cognitive work(Tommi Vehviläinen 1 2, Harri Lindholm 3, Hannu Rintamäki 4, Rauno Pääkkönen 5, Ari Hirvonen 6, Olli Niemi 2 7, Juha Vinha 2)